時給にして1400円。1000円超えると思わなかったから嬉しい。


これまで時給10000円のバイトをしたり、高所得彼氏に養ってもらったりした私にとって、少額だなと思うお金。だけど、男にとってお金を払う価値のある良い女で居なくても、この先ずっともらえることが決まっている額だ。


すごいな。

ずっと地盤が不安定だった。
拠点がなかった。他人の一存で飛んでいく命だった。


私が稼いだお金。


嬉しい。

やってしまった。

目の前で包丁を出して
手首に押し当ててしまった。

「置いて」

「謝って」


「ごめん」

「置いて」


「別れるって言って」

「……別れる」


「分かった。持ってきて良いから、」

「こっちに来て」


_


「刺されるとは思ってなかった。自分に傷はつけそうだからそれが怖かった」


_


分かってくれた。宥めてくれた。許してくれた。


こんな真似絶対にしないように気をつけていたのに。

凡庸なメンヘラに成り下がりたくなかったから。


死にたくなった。この先ずっと今日の衝動的な行為を後悔して生きていくならリセットしたくて。


「私は頭がおかしくて、あなたはそうじゃないから、もういっしょに居られない」

「じゃあこっちも包丁を取り出せば同じ立場になって死なないでくれる?」

そう言って立ち上がった恋人に私は一生叶わない。


だいすき。
だいじにする。


(言い訳をすれば最近すごく疲れている。
毎日のお仕事のせいだ。

この先四十年、週五、八時間勤務が待っている。ニート生活をしていた私は目が回りそうだ。


絶対にしあわせにしたい相手が居るから、私は生活保護をもらわずに生きていく。)


本当に後悔している。もうしないように対策もした。

後半は全然書いていませんでした。
忙しくなったので。


私は長らくニート生活を謳歌していました。
今年のはじめに働き出しました。激動の年です!

365日、とっても充実していました。

頑張った方が、楽しいです。
頑張れない毎日は底なしに不安ですから。


ニートは楽ではありません。

将来が不安で、自分が情けなくて、人類が怖くて。
生きていることそれ自体が拷問のようでした。


自分を好きになれて良かったです。


恋人まで出来てしまいました。
大晦日の今日はふたりではじめてホテルに泊まります。


しあわせになってしまった私より、あなたへ。