背の君、と言う単語がある。
涙する私の背中を、自分だって泣いているのに恋人は撫で続けてくれた。
家族のことを語ろうとすると悲しくもないのに涙が流れてきた。鼻が痛くなることや涙目になることをすっ飛ばして、何の前触れもなく泣いた。
まだ許せそうにない。
早くこの名字を捨てたいから、新しい家族が欲しいから、私は結婚がしたい。相手は誰だって良い。
そんなに辛いなら、誰かと結婚しても良いよと言わなきゃ、と恋人が泣いた。
相手が私に執着しているとはどうしても思えず、言葉たちを信じられない。この先もそばに居てくれる確証をくれないじゃない?
交際関係なんて何の契約にもならない。
「待ってて」と涙声で恋人が言った。
涙する私の背中を、自分だって泣いているのに恋人は撫で続けてくれた。
家族のことを語ろうとすると悲しくもないのに涙が流れてきた。鼻が痛くなることや涙目になることをすっ飛ばして、何の前触れもなく泣いた。
まだ許せそうにない。
早くこの名字を捨てたいから、新しい家族が欲しいから、私は結婚がしたい。相手は誰だって良い。
そんなに辛いなら、誰かと結婚しても良いよと言わなきゃ、と恋人が泣いた。
相手が私に執着しているとはどうしても思えず、言葉たちを信じられない。この先もそばに居てくれる確証をくれないじゃない?
交際関係なんて何の契約にもならない。
「待ってて」と涙声で恋人が言った。
さっさとその辺のホームレスと籍入れれぱ?
自分が辛いからって、他人を痛め付けて良いわけないよね
nonte
がしました